熱のない世界には戻れない

昔からテレビでジャニーズを見るのが好きだった。テレビによく出ているから、特別グループや個人を応援していなくても、テレビだけで楽しい(とかいって好きな男性芸能人は大体ジャニーズだったけど)。ライブに行ったことがなく、ファンクラブに入っていなくても、年末はジャニーズカウントダウンを楽しみに見ていた。舞台やライブの宣伝でコメントする姿をよく見ても、その現場には行ったことがなく、近くて遠い存在だった。

 

2018年にはじめてあるグループのライブに行った。緊張していたし、勝手が分からない部分もあったけど、楽しかった。何より歌が上手で驚いた。
私は結構めんどくさい性格で、何万人のファンがいるグループだと、他の人の「好き」に敵わないと思っていた。ライブに行ってからも、「好きだけどファン未満」だった。そこから少しずつ時間をかけて、ファンになったと思う。

 

曲と音楽が好きで興味を持ちはじめたところ、彼らの存在が好きになった。姿を見るだけで嬉しい。雑誌の表紙、テレビ番組、ラジオをチェックする時間が楽しかった。

今年3月にアルバムが出たときは、はじめて発売日に購入した。これまでアーティストのアルバムの1位なんて、何千回、何万回と見てきた。それが、とても特別に感じた。

 

一方で、世界はこんなにも熱があるものなのか、とも思った。どの媒体にも、見たがっている人が存在している。私はそれを完全にハッピーなことと思えず、少しゾッとした。この世が感情を動かすものたちに溢れている。その事実を受け止めきれなかった。

 

彼に「活動自粛」が言い渡されたのは、4週間前。活動自粛は残念だし、仕方のないことだと思った。けど、その直後に出た「退所報道」にはひどく動揺した。もう姿が見られないかもしれない。4人で歌ったり、笑ったり、じゃれあったりする幸せな時間が終わってしまうかもしれない。そう思うと、自分でも驚いたことに、泣いてしまった。

 

ネットニュースやワイドショーの情報を見ると辛くなってしまうので、すべてシャットアウトした。いつも楽しみにしているサンジャポだけは見ることができた。映像には馴染みの顔がうつっていた。何カットか映る彼の映像。衣装を見ただけで、2016年のライブの会見、去年のライブのソロ曲だと分かった。

 

ああ、いつの間にかこんなによく知っていたんだな。ずーっと近くて遠い存在だった人たちが、身近な存在になっていたんだな。感情が動くくらい好きになっていたんだな。

 

私にとって、ただのテレビの映像ではなくなっていた。こんな気持ちははじめてだった。芸能ニュースは常に他人事で、冷やかしで検索するものだったのに。

「ファン」という当事者ってこんな気持ちなんだ。こんなに悲しい気持ちになるんだ。

 

4人のことばかり考える生活になっていたな。歌や、チームワークは奇跡だと思った。高音で抜けのある声の手越くん、高・低音を変幻自在に操るまっすー、癖のある声で曲にアクセントを与えるシゲ、安定感のある低音で支える小山くん。
個性がバラバラなのに、音楽をはじめるとビシッとキメてまとまる。ライブを「作品」ととらえて、完成度を高める姿勢も好きだった。

彼らが登場しただけで高揚する感覚があった。見ているだけで幸せだった。

 

だからもっと4人のNEWSが見たかった。NEWSの手越くんを見ていたかった。

 

ライブに行って好きになったのは手越くん。女性アイドルグループでも、誰か1人に目が止まるものだったんだけど、NEWSでは断トツで彼だった。


EPCOTIAの「TWINKLE STAR」を見て、あまりの可愛さとかっこよさに墜ちた。この頃は女性アイドルよりよっぽどぶりっ子って知らなかったな。同じライブでの「madoromi」、あまりの歌のうまさに震えた。最後のビブラートがいまも耳に残っている。

 

めちゃくちゃ可愛い笑顔と高音で歌う姿に目が離せなかった。イッテQでも見ていたけど、案外と顔がかっこいいと思ったことはなくて、ずっと知り合いだった人がいきなり恋愛対象になったみたいで、勝手にドキドキした(本当に勝手だけど笑)。顔が滅茶苦茶にきれいなのにひょうきんでギャグとか言ってふざけたり、NEWSのメンバーと一緒だと嬉しそうでしっぽ振って駆け回っている子犬みたいだったり…。

 

去年の1月頃、手越くんが某ゲームに「辞めたい」と書き込んでいることを知った。直感で、本当に辞めるかも、と思った。

当時はファンクラブに入っていなかったので、なんとかチケットを入手して、WORLDISTAツアーに参戦した。チケット入手からツアーまで時間があいたので、ライブ当日は気持ちが落ち着いていた。あれは一体なんだったんだろう。答えを1年後に知るとは思わなかった。結果的に最後のライブになってしまった。

 

多くの人が言及してた加藤シゲアキの言葉、「好きになりすぎない」。「好きになると深く傷ついて立ち直れなくなってしまうかもしれない」。好きになるってこういうことか。
でも、もう熱量のない世界に戻れない。好きな人たちのいない世界には。大げさだけど、世界の見方が変わってしまったと思った。

 

退所してから1週間、次々と情報が飛び込んでくるけど、いま書けるのはこれくらい。

色々書いたけど、実質応援できたのはここ数ヶ月だったな。去年と一昨年が何かと落ち着かない年だったから、ライブ映像もずっと見たかったのに後手後手になってしまった。遅すぎた。結局ライブも2回しか行けなかった。

 

それにしても…私ずっと前から、はてなのジャニーズブログのファンだったんですよね。愛があって、読み物として大好きだった。
みなさんの足元にも及ばないけど、ブログを書くまでNEWSを好きになると思わなかった。何が起こるか分からないなあ。