「her 世界でひとつの彼女」は自坦、推し映画だ?!

これまで2回行ったNEWSの公演と、映画「her 世界でひとつの彼女」について。

 

NEWSの公演

はじめは2018年EPCOTIAツアー、北海道の真駒内セキスイハイムアリーナの初日公演だった。その前のNEVERLAND東京公演が当選しなかったので、当たる確率が高い北海道を申し込んだ。
はじめてのジャニーズコンサート、遠征で行くとは。緊張。

札幌の市内には飲食店やホテルまでの道、どこに行ってもファンらしき人がいて驚いた。ほとんどは2人組だが、4、5人の集まりもいた。

 

2回目は2019年WORLDISTAツアー、長野エムウェーブ公演。2回目だったので、以前よりは慣れたけどやっぱり緊張。
狭くて人でぎゅうぎゅうだった真駒内セキスイハイムアリーナと違って、アリーナのまわりは広くて開けている。天気がよくて、暑かった。たくさんのファンが開演を待っていた。芝生の緑のうえに、タオルやうちわを持ったファン、メンバーカラー色の服を着たファンが広がっていた。たくさんの色が目に入った。数名でうちわを持ってポーズをとって写真を撮る人たちも。

 

男性アイドルのコンサートに行くのははじめてだった。これまでハロプロ系とAKB系のライブに各数回行ったことがある。ほとんどは小さい箱のライブ。ペンライトを振り煽りを叫んだ。 

 

女性アイドルに対する熱狂とはまた違ったものがあった。メンバーが出てきただけで大歓声があがる。公演期間中何回も行く人もいるし、何度行っても歓声を出すのだ。

同行者(妹)に「疑似恋愛の要素があるからね」と言われて納得した覚えがある。後から知ったが、ライブに行くことを「会う」という人もいる。

 

アイドルとファン

男性アイドルとファンは距離が近いというか、ファン自身がアイドルに対して独特の親しみを持っているように思う。これは、女性が男性よりもアイドルについてよく話すからかもしれない。コンサートの日街中で「テゴは~」「慶ちゃん」「シゲが~」「まっすー」とか会話も耳に入ってきた。自分でも気づくとやっているけど、まるで本当に知り合いのように話す。なんだか可愛らしい。ファンそれぞれが、このアイドルはどういう価値観かを考えるし、それを話すのも好きだと思う。メンバー同士のカップリングとか妄想のようなものも含め、アイドル本人を網羅するようにあらゆる角度で語られているような印象がある。

 

「her 世界でひとつの彼女」

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Prime Video
 

さて、表題の「her 世界でひとつの彼女」。
音声操作が一般的になった世界が舞台。主人公セオドアは手紙代筆の仕事をしている。手紙の文書も音声で入力している。電車の中でも、みんなイヤフォンをつけてぶつぶつとスマホを操作している。


画面や衣装などの小道具の色合いがカラフルで美しいし、近未来を感じさせ、ひきこまれる。ときに写る夜景や風景が都会的。
セオドア役の俳優は「ジョーカー」でジョーカー役を演じたホアキン・フェニックス(ジョーカーと全然違う!)。サマンサ役はスカーレット・ヨハンソン


離婚調停中で寂しさを感じているセオドアは、ある日音声AIのサマンサと出会う。AIを疑っていたセオドアだが、日常タスク通して次第にサマンサと仲を深めていく。サマンサはスマホのカメラでまわりを見ることができるため、一緒に出掛けることもできる。他の人にはイヤフォンをつけてひとりで話しているだけのように見えるが、デートをしている。

 

音声のAIと人間の関係をこえ、恋愛するようになる。触れあえない関係なので、サマンサの代役の女性とセックスを試みることも(結構セクシーなシーンが多い!)。失敗や喧嘩がありながら、お互いを唯一無二の関係だと思い、信頼し合っていく。


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アイドルとAI 

この先結末部分に触れていますが、よろしければお読みください

 

 

 

 

 


ある日サマンサからの反応がなく様子が変だと思ったセオドアが彼女を問い詰める。サマンサは、たった今セオドア以外の数千人と会話中であり、彼以外の数百人と付き合っていることを打ち明ける。地下鉄の階段に座りこんだセオドアの横を、スマホを持った通行人が次々通り過ぎる。
 
この場面と、長野公演開演前の芝生の光景がダブった。もちろんアイドルを自分のものだと思っていた訳ではないし、たくさんのファンがいることも知っている。でも、そのときちょっとだけ寂しさのようなものを感じた。ファンが目の前に広がる光景を見て、それぞれの人にアイドルへの感情や思いがあることが視覚的に分かったのだ。そう考えると、アイドルとの関係はファンの数だけ無限にある。まるでアイドルその人が無数にいるようだ。AIサマンサと似ていると思う。

 

映画の中で、サマンサはセオドアや他の使用者の元を去る。セオドアは自分の人生と向き合う。現実でもよっぽどのことがない限りアイドルと人生をともにすることはなく、自分の人生は並行世界だ。アイドルを応援しながら、実人生で人と出会ったり、結婚したり、家族をつくったりする。

アイドルはすべてのファンを知ることはできない。しかし、お互いに関係を信じていると思う。セオドアとサマンサの関係ように確かなものだ。コンサートに行って、お互いへの愛の大きさを肌で感じて、圧巻された。どちらにも相当の覚悟があるって分かったから。

 

さいごに

これを書くにあたり、「her」を何度か見直したが、ラストで感動してしまい、なかなか書くことが出来なかった。それまで背景のように見ていた都市の夜景を、美しい風景として眺めるセオドアに涙した。都会人の孤独に寄り添うような優しい内容だと思う。

 

上記のような解釈を書くよりこの映画面白いよ見てって書いた方いいのでは。と、迷いながらも書かせてもらった。なんとかまとまって嬉しい。

 

映画が公開されたのは2014年で、AmazonエコーもAirPodsもなかった。ワイヤレスのイヤホンを使い音声でAIを操作する行為は、いまより未来的だった。数年でこの映画の世界に近づいた。着実に未来になってる~。
AmazonエコーもGooglehomeも持っていないのですが、買ったら呼びかける名前をサマンサにしようと密かに思っています。