「獣になれない私たち」雑記

9話目、朱里を使えないやつだったと一蹴する九十九に対し、晶が怒りを爆発させる。ようやくこのドラマの主旨が分かった。つまり、人はそれぞれなのだと。

キャパオーバーになってミスをして会社を去る朱里、朱里を一蹴する九十九に怒りを爆発させる晶。ネカフェで朱里に寄り添う晶。仕事が合わなくて会社を休んだことがある身としては、見て泣かない訳がなかった。
普通のドラマであったら、主人公は仕事ができない朱里のような人を奮起させ、一緒に乗り越える。時たまこうした話にのれないときがある。なぜなら、実際の人生では毎度乗り越えられる訳ではなく、失敗することのほうが多い。獣なれでは、できない人を肯定している。プライムタイムでこのような内容を扱うのは珍しいと思う。

人はそれぞれであるけれど、変われないという訳でなく、そのなかでも成長してゆく。仕事を押し付けてお菓子食べてばかりだった松任谷も立派に仕事をするようになるし、晶に頼りきりだった上野も自立する。晶は人のためにしていた仕事を辞め、自分の人生を生きる。

明快な内容ではないから、視聴率が伸びないのも納得。最終バーで登場人物が集まるところは余計だったかなとは思う‥。でも、総じてもう一度最初から見直したいと思ういい内容だった。